このところ読んだ本

ベルカ、吠えないのか? (文春文庫)

ベルカ、吠えないのか? (文春文庫)

メッタコンビの豊崎由美さんが前々から大プッシュしていた記憶が強く、
文庫になったので即購入。
直木賞……なんで授賞しなかったんだろ?
文体が(ワザとだとは思う。このしつこさは*1)ぜんぜんまったく私と
合わないのだけれど、これだけたくさんの犬が登場したのに、ちゃんと
読者に見分けがつけられるところがすごい。
それに、ほんと文章が私にはダメなのに、読みにくく何日もかけつつも
ぐいぐいと最後まで面白く読んでしまいしました。


『アラビアの夜の種族』は途中で読み止まっているのだけれど、また
続きを読みはじめようかなぁ。


文学賞メッタ斬り!〈2008年版〉たいへんよくできました編

文学賞メッタ斬り!〈2008年版〉たいへんよくできました編

たしかにあまり斬ってない……。(帯にメッタ褒めとある)
渋谷のBOOK 1stでサイン本(両氏の)を購入。
長嶋有さん……というかブルボン小林さんが好きなので、座談会は
脚注を含めて楽しみました♪
石田衣良さんは、いい人なんだけどヤナ奴だなぁ(笑)


ぐっとくる題名 (中公新書ラクレ)

ぐっとくる題名 (中公新書ラクレ)


彩雲国物語 第3巻 (あすかコミックスDX)

彩雲国物語 第3巻 (あすかコミックスDX)

彩雲国2冊。
漫画版はさすがゆらさん。
しかし書き下ろし最後の「父さま、チンチロリンって知ってる?」と
いうのは効果的ではあるけどおかしくないかしら?
だって、父さまと母さまと静蘭だけでチンチロリンやってたのを見て、
幼い時に羨ましかったという話なのに。父さまが遊び方を知っている
ことを秀麗ちゃんはすでに知っているはずよ。
小説版は……。
むぅ。安定した実力で面白かったけれど、“なぜこんな事態になったか”
という動機があいかわらず弱すぎる。
黎深さえキチンとしていたら、いくらでも防げた状況では?
彼がなまけるほど可愛い可愛い姪っ子が苦労するのに、行動原理が変。




短すぎ。作者不調?
スマート・ゴルディオンはあいかわらずいい男だなぁ、たとえ◎◎◎の
姿になったとしても。
でも煙草はやめとけー(笑)
ラスト、召還されるのは◎◎じゃなくてダイヤモンド姫のが良かった
のになぁ。そしたら、スマートは不義理の数々をバシバシに罵られて、
ヘコんだでありましょうに。
ダイヤちゃんなら、口先だけで魔王にも勝つしね!


踊れ、光と影の輪舞曲 幻獣降臨譚 (講談社X文庫)

踊れ、光と影の輪舞曲 幻獣降臨譚 (講談社X文庫)

本宮ことはさんはやはりこのシリーズが好き。
しかし、また増えちゃったよ新キャラ(汗)
双子なのですが、バラで行動されたら見分ける自信ないです。
とりあえず、王子がさらに成長しているようで良かった。
ちょっと短くて、アリア周辺以外は(手を広げすぎ!)駆け足だったので
次の巻に期待。


アンゲルゼ 最後の夏 (アンゲルゼシリーズ) (コバルト文庫)

アンゲルゼ 最後の夏 (アンゲルゼシリーズ) (コバルト文庫)

また須賀さん軍隊かー!
少女小説なのに匍匐前進濃度が前よりアップ(汗)
さすが歴代の連載で、陸海空の軍隊を制覇した作家……。
しかし、これだけの人数を書き分けられるところがさすがですねぇ。
陽菜は今までの誰にも似てないし、湊は“明るく人なつこいおばか”でも
ラファエルともリックともまったく異なっているし。
一巻よりもさらに先々に期待がもてる、ハードな展開です。


絶対可憐チルドレン・THE NOVELS~B.A.B.E.L.崩壊~ (ガガガ文庫)

絶対可憐チルドレン・THE NOVELS~B.A.B.E.L.崩壊~ (ガガガ文庫)

三雲さんなので期待していたのですが……。
良くも悪くもファンジンというか同人誌というか。
愛は細部まであふれて、世界観をまったく壊していないのがすごいけれど、
“すべてのキャラクターを出す”(チルドレンの家族まで!)ことに腐心
しすぎてはいないかしら。
うーん、うーん。


Copyright (c) 2008 Sayaka

*1:例「気絶したのは一瞬だが、しかし、過去と現在は断絶している。いいか、RED、お前は地の底に埋められた。その入口は(つまり、お前にとっての出口は。だから出入口は)閉じられている。」などなど、謎の語り手がずっと喋りっぱなしで内容も回りくどい