どちらが勝っても初代永世竜王

私が現地に着いたのは3時近く。
前日までに読売新聞社のネット中継で見ていた“新手”(33銀)が
どのように展開していったのか、
正直言ってそれが原因で終局しちゃってないのか、すごく心配。
天童駅の改札をくぐるやいなや、顔見知りのスポーツ紙記者さんに
偶然にも遭遇。
「あれー? 終わっちゃったよ?」
にゃぬっ!!!???
「なぁんて、うっそー」
……そういう心臓に悪いジョークはやめて下さいっ(涙)


<ほほえみの宿 滝の湯>に到着。
まだまだ中盤。「ちょっと羽生さん乗り」な局面でした。
検討している棋士はおもに
テレビ解説も担当の藤井猛九段、中村桃子女流2級、
若手のハンサム阿久津主税六段に、村山慈明五段、
そして西村一義九段と、淡路仁茂九段です。


「これは4時半くらいで終わっちゃうかなぁ」
ありゃりゃ
数分後
「やっぱり、5時くらいには終わっちゃうかなぁ」
しばらくして、今度は竜王サイドの陣形が盛り返してきました。
「6時くらいまでかかるかなぁ」
……えっとぉ
とりあえず、将棋慣れしていない一般報道カメラ陣が真に受けて、
さっきからずぅーーーーーーーーーーっと対局室の前で、終わった
瞬間に突入しようと立ちっぱなしで待ち続けてるんですけど……。
2時間ほど経過して、
廊下立ちっぱのカメラ陣の体がナナメにかしいできました(^^;)


職員T氏いわく
「結局は内容じゃなくて[どれだけ本人たちが時間を使い切るか]で
 終局時間は決まりますからねぇ」
うう、確かにそうですよね!
2時間前に教えてあげてーーー(涙)


阿久津先生は時計を気にしています。
「終電で帰らなきゃ。明日は対局なので」
備え付けのテレビで衛星放送中継が始まり、控え室はみんな注目。
局面はすでに二転三転。
また羽生名人が良くなったり、ふたたび渡辺竜王が良くなったり
放送の藤井九段が
「ふっふっふ、私の手も当たるようになってきましたね」
NHKの堀アナ*1は笑顔で
「2日間で初めて手が当たりましたね♪ 終局も近いですね♪」
仲良しゆえのキツいツッコミに、控え室大うけ(^^)


また「羽生ヨシ」で安定したかという局面で、放送時間延長の
お知らせ。素晴らしい!
こんなクライマックスで切られては、ファンも満足できません
よねぇ。
あと15分で終局するのか、ハラハラしているうちにまた竜王
逆転した雰囲気。ここで放送時間が終わり、継ぎ盤からも悲鳴
ともため息ともとれない声が漏れました。


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*1:堀伸浩アナウンサー/NHKの棋戦担当アナはみな立候補で担当する将棋オタクだが、中でも、事前に対局者の最近の棋譜をすべて取り寄せ、専門誌を片手に実際に駒を持って並べるなど、研究熱心っぷりは業界でも3指に入る