思いがけないほど面白かった

インディゴの夜 (創元推理文庫)

インディゴの夜 (創元推理文庫)

チョコレートビースト―インディゴの夜 (創元推理文庫)

チョコレートビースト―インディゴの夜 (創元推理文庫)

最近ちょっと書店で平積みが多い「ホスト探偵団」なシリーズ。
これが、個人的にものすごく面白かった!
まず、ヒロインの晶は三十路のフリーライターで、健康系の実用書などのゴーストがメイン。この打合せ風景や仕事のやりかた、締切の電話がリアルなんだわ(笑) ライターはみんな笑えると思います。(苦笑?)


そしてその晶が、おなじく出版系のおじさんと共同経営しているのが、渋谷にあるカジュアルなホストクラブ。
……このホストクラブがあるのって、渋谷3丁目じゃん(笑)
まえに私が借りていた仕事場のあたり(半径10メートル以内)なので、位置関係がものすごーくリアルに分かって個人的にバカうけでした。いやぁ渋谷川沿いとのことなので、たぶん入口の前で大量の半ノラ猫を飼っている焼き肉屋の建物か、その隣の小さいビルの中にこの“club indigo”があるんですね♪ あのへんなら、代官山や恵比寿までも歩いていける地の利の良さのわりに家賃が安いですし。
で、2巻に出てきたタトゥの彫り師の店、最初に登場した店は我が母校の向かいっかわ、レコードショップの裏のビルあたり。
そして、それ関連の捕り物があったのは、丸十ベーカリー(笑)と太極拳道場の間にある、ライブハウスや模型屋が入っている雑居ビルですわ、たぶん(^^;)
わははは
犯人との追いかけっことか、タクシーに乗るシーンとか、1つ1つが目に浮かんで楽しすぎ。
地理に明るくない人が読んでも面白いかどうかは、冷静じゃないのでよく分かりません(汗)


あ、でも、登場するホストくんたちも、個性的で*1面白いですよ。
視点がツッコミ担当の晶さんなのもいいですね。
ミステリとしては、まあまあかな。おおむね先は読めますが、いい感じに着地していることが多いですし、短編集なので読みやすいです。


 ★
掲示板にも書きましたが
昨夜、小説家の栗本薫さんが亡くなられました。
【小説道場】好きだったなぁ。最後に書いてある門下生一覧、上のランクはもちろんのこと、下の方にもいま見るとプロの名前がかなり入っているんですよね。これほどプロを出している講座って珍しいと思います。
御冥福をお祈りします。


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*1:なんせカジュアルホストクラブなので、ベタな王道タイプあり、アフロあり、ソフトモヒカンあり、サル顔あり、キックボクサーあり、自称DJあり……。でも知的眼鏡がいないのよねぇ。理系新キャラ希望〜