棋王戦観戦記

鉄道五段と、東京駅で待ち合わせ。
越後湯沢で乗り換えて、一路金沢へ。
 
毎年の夏に佐渡へ向かうコースとほぼ同じなのですが、冬には通らないので
とても珍しい車窓からの景色です。
山脈に雪が積もり、とても綺麗!
真っ白ではなくて、しもふり状態なのが立体感と勇壮さを強調しています。
 
金沢駅で、偶然に(といっても大盤に間に合うためには選択の余地は少ない)
同じ電車だったkazさんと比江島さんと合流。
……と、この時に傘を車内に忘れたことに気付いてたらなぁ。
タクシーに乗ったところで思い出したのが哀しい。
 
ホテルで、控室に御挨拶。
働く気まんまんだったのですが、今日は現地から中継する掲示板は無いようす。
まぁいつもの中継班メンバーじゃなくて地元の【北國新聞】スタッフさんたち
からしかたないですね。(キタグニではなくホクコク)
慣れてないから色々と抱え込んではたいへんですし。
特に盤面担当の女性は、PCには強くても駒の動かし方を御存知ないので、
しかもいつもの武者野流簡単中継キットではなく、ひとつひとつC言語で
〈89の駒を77に移動〉
〈46の駒が49に移動して成る〉
と打ち込まなければいけないシステムだったので、とっても苦労されてました。
ふぁいとー
 
なので私は谷川先生と羽生先生の初タイトル戦対決を将棋手帳で調べて地元記者
さんに教えたり、ちまちまとささやかな貢献。
……うーん、あまり役に立ててないなぁ。
 
大盤解説、とても面白かった!
メイン解説者の橋本崇載四段。
聞き手の中倉宏美女流初段。
立会人の福崎文吾八段が、ゲストで飛び入り。
まぁ、この三者の会話が噛み合わないこと噛み合わないこと!
見事なズレっぷりとシュールさに、爆笑が絶えません。
福「ひろみさん、妹がいるんやっけ?」
中「いえ、姉です」
福「美人姉妹なんよね……美人……美人姉妹殺人事件・雪釣りに浮かぶ不倫の罠」
橋「うわ、むちゃくちゃですよ!
  お昼のドラマじゃ無いんですからっ!(笑)」
福「だって、言いたくなんない?」
中「はぁ」
福「大丈夫? 着いてこれる?」
中「はぁ(汗)」
福「うわぁ冷たいっ」
橋「心を開いてませんよねー」
中「えっ、ええっ? 開いてますよぉ、全開ですよぉ」
 
も〜何がなんだか(^^;)
 
「両対局者があんまり美味しそうにおやつを食べるから、おなか空いちゃった」
午後に控室に戻ってきた、本日の観戦記担当、蝶谷初男さん。
花粉症とのことで鼻がぐじぐじ。橋本四段も風邪か花粉症か不明なものの鼻が不調。
 
複雑で難解な将棋は最後まで複雑なまま終了。
「んっとー」
首をひねる中継お姉さんの手元を見ると
《97手 羽生勝ち》
「ここは《97手にて羽生三冠の勝ち》と、書くんですよー」
わぁい、またちょっぴり役に立った♪
どうも私は『役にたつ』ことが好きらしい……(汗)
 
御地元のみなさま、遠方のみなさま、お疲れさまでした〜(^^)
 
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