3月のライオンがおー

ベルセルクってもう287話なんだ……。
単行本を貸してくれていた友人が実家に帰っちゃってから、
続きを読んでません。
竹本泉さんのトゥインクルスターのんのんじーが載っていないの
は、もう連載されていないということかしら?
そちらもコミックスになってから読んでるのですが、たしかに
この中では浮きますねー。
4コマ漫画家の多さや桑田乃梨子さんがいるのには驚き。


で、竜王戦のときにお会いした、羽海野チカさん期待の新連載
3月のライオン
私は見てませんが、車内刷りの大きいのとか、TVCMとかが
あったようです。
おお表紙!
青年誌で、いまだかつてこんなに他の漫画のタイトルが小さかった
ことがあるでしょうか?
もちろん、他の漫画のイラストもグラビアアイドルの写真も無し。
【モーニング】(講談社)ぽいです【ヤングアニマル】(白泉社
なのにもかかわらず!
主人公は桐山零。
「零」という名前は茅田砂胡のハイテンションホームコメディ小説
【桐原家の人々】(おすすめ!)を思い出しますねぇ。

桐原家の人々〈3〉恋愛統計総論 (C・NOVELSファンタジア)

桐原家の人々〈3〉恋愛統計総論 (C・NOVELSファンタジア)

ていうか、長男の『桐原零』と一字違いです(^^;)
KiRiYaMa REI と KiRiHaRa REI 母音も一致。偶然だと思いますが。


以下、ネタバレ注意・分析に入ります。


川沿いの下町ぽいところで目覚める主人公。江東区かな?
高層マンションの雰囲気や橋が、とらばいゆのヒロイン(女流棋士)が
住んでいたあたりにとても似ています。
ほとんど棋書と盤駒しかない寒々しい部屋。段ボールが部屋の隅に
詰んであるのは引越後間もないのか、無頓着なのか、どちらでしょう。


鳩森神社のコマがすごくうれしかったです。
こうして“町の実在の場所”が描かれたほうが、読者が本当に行って
みようという気になって普及になりますし(^▽^)*1


渡辺明竜王のブログで指摘があった、『将棋会館の4階はスリッパでは
上がらない』は初見では気付きませんでした(笑)
そう。靴を脱いで対局室にあがって、逆にこの玄関から“降りるとき”
(控え室にもなる桂の間や、事務室、自動販売機などへの館内の移動)
靴が面倒だとスリッパを履くのです。


記録係がいない……。
ただこのシーンで第三者がいると、肝心なこの義父と主人公の距離感
が出にくいのは確か。
少女漫画は『邪魔なものは描かない』ことで、効果を上げてテーマを
強調するシステムですから、ここは『描かれていない記録係や塾生*2
や他の棋士たちや職員がいる』
のだと考えてもよいのではないかと。いや本当に。


「ああ……無いな……うん、無い」
将棋らしい最後の言葉でツボでした。
でも将棋を指さない人に「無い」の感覚(「もう指せる手が無い」が
近いでしょうか?)が分かるかなぁ?
分かるといいなぁ。
投了図……もうちょっと進んだ、初心者にもわかるぐらい差が付いて
いる局面のほうがいいのでは?
まったくルールが分からない人が見て、なぜ負けたと言ったのかが
雰囲気すらも理解できるでしょうかねぇ。


というところで、いきなり途中でカラーの表紙(グラビア)が
折り込みになっていてびっくりです。チカラ入ってマス。
[将棋監修・先崎学八段]の名前はようやくここに。


謎の美人3姉妹の登場。
キャッチーです♪ぐー!
アカリ・ヒナ・モモという名前みたいです。
零くんとの関係がちーっとも分かりませんが、「試合どーだった?」
という素人っぽさが『将棋とは関係ない人たちらしい』と伝わって
きます。ちなみに玄人は試合ではなく「対局」と言います。
「部活の試合」というところからして、将棋ということも棋士も何も
知らされていないのかもしれませんね。
母親と祖母は亡くしているようす。
祖父は和菓子屋さんですかね?
眠りながら泣く零くんを見守る可愛いヒナちゃん。いい感じです。


全体的に、まだまだ基本設定も見えてきていません。
じわじわと明らかにされるのでしょうね。キャラクターがそれぞれ
魅力的ですし、次の号も楽しみです(^^)
がおーっと、大ヒットするといいな♪♪


追記
↓細かい分析のヒトビト(^^;)
http://shimousadainagon.moe-nifty.com/nitenichiryu/2007/07/post_2bf1.html
http://shogi.typepad.jp/brainstorm/2007/07/post_86a8.html
http://d.hatena.ne.jp/sangencyaya/20070713/1184320054
うーむ、なるほど。


Copyright (c) 2007 Sayaka

*1:わたしは月下の棋士のときに実物を見たくて千駄ヶ谷に来たのが最初です

*2:塾生とは、奨励会員から1〜2人ずつ毎日交代で、朝早くから来て盤駒を出して対局の準備をしたり、対局している棋士たちのお昼ご飯の注文をとって出前を頼んだり、買い出しに行ったり、片づけをしたりする当番