貸してくれた人は「変人ガリレオ読む？」と言った

探偵ガリレオ (文春文庫)

正直言って、東野圭吾さんの作品にしてはイマイチ。
ひとつの話ごとの所要ページが短いこともあるのだけど、
“科学のちからで殺人を行う”のに夢中になって、あとは
どうでもよくなったんじゃないかしら。
探偵である物理学教授も刑事も、犯人たちも、魅力が無い
のでいっそ表記は甲乙丙でいいんじゃない？
「甲は海に行った。燃えた」
「殴られて殺されていた乙の部屋で、丙はレシートを見つけた」
でいいです。
あまりどんでん返しも無いし。
『解説』と『帯』を見比べると、ちょっともののあはれを感じ
ますねぇ。

パート怪人悪キューレ 1 (ガンボコミックス 9)

コミック・ガンボの中で、いちばん好きな連載。
さいきん鮮烈な新人が出ない４コマ漫画の中では、ひさしぶりに
面白い新作だと思います。
（ヨコシマンさんの経歴は知りませんが、たぶん新人）
正義戦隊ヒーロー５の中でいちばん人気が無いイエローカレーは
リストラ寸前に出番なし。
奥さんは家計の危機を救うため、時給1500円につられ（のちに
1700円に）悪の組織・悪い団に就職し、パート怪人悪キューレ
として活躍するのだった……。
悪の姿をかくれみのに旦那の浪費に説教したり、悪に染まる我が
子の育児に苦労したり、叱ったり、部下を教育したりと、２つの
顔を持つ奥さんは大変です。
自分の応援サイトはあるのに、旦那は検索に１つもヒットせず
「私は、私だけは父ちゃんのファンだからね！」
と夫を抱きしめるのが可愛い。そして切ない（＾＾；）
そして大変といえば、悪い団の人事部長。
困った上司の相手からチラシ撒きまで(涙)
娘が可愛く真っ直ぐ育っているので、よかったね。

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