影響をうけやすい人です〜


このライトノベルがすごい!2008

このライトノベルがすごい!2008

このライトノベルがすごい!2008】による推薦作を、ふたつ
読み終わりましたシリーズで。
いやぁ、片方は昨年も気にはなっていたのですが、正直いって
5巻*1が出てから手を出してよかった!


人間失格

嵐が丘
”文学少女”と飢え渇く幽霊 (ファミ通文庫)

”文学少女”と飢え渇く幽霊 (ファミ通文庫)

武者小路実篤
“文学少女”と繋がれた愚者 (ファミ通文庫)

“文学少女”と繋がれた愚者 (ファミ通文庫)

オペラ座の怪人
“文学少女”と穢名の天使 (ファミ通文庫)

“文学少女”と穢名の天使 (ファミ通文庫)

宮沢賢治
“文学少女”と慟哭の巡礼者 (ファミ通文庫)

“文学少女”と慟哭の巡礼者 (ファミ通文庫)


イラストも透明感があって綺麗で素敵。
目次の挿絵も味があるし(^^)
しかしどれもこの“文学少女”シリーズは、読みやすくって
面白いけども、どこか暗いし、救いがないし、可愛い女の子
たちが次々と悲惨なめに遭うし……
「物語をたべる妖怪」こと”文学少女天野遠子先輩の澄んだ
水のように綺麗で心地よい、真っ直ぐさと明るさ(含む脳天気)
がなかったら、辛すぎてとても読み進められません。
可愛い遠子がいて良かったよ〜、ほんとうに!
おかげで、ようやく『第1部完』といった感じに、スッキリと
カタルシスを感じる5巻まで辿り着けました。
あー良かった。
心葉(このは)くん、先輩のおかげで強くなったね!
ななせちゃん(正統派ツンデレ)もがんばって良かったね!


それにしても、彼女が語る本や作家の美味しそうなこと!
古典文学が多いのですが、子ども向けに書きなおされた簡易版
の記憶や先入観は捨てて、ちゃんとじっくり読みたくなります。
えっとー。
R.O.D読子は“本を破って武器にする”ところがイヤでイヤで*2
途中から読めなくなってしまったのですが、遠子は書籍への愛
と敬意と陶酔が、共感できるのでOKです♪


そして5巻『慟哭の巡礼者』の最後の最後のページ
いったい誰の視点の文章なのでしょうかね?
少女革命ウテナの影絵少女の声で聞こえるのは私だけじゃない
と思いますが……(^^;)


Copyright (c) 2007 Sayaka

*1:P244の誤植は気になるぞ!もう三刷だったのに!

*2:本を破るくせに読書好き? どんな駄作でも、ゴミに出すのも燃やすのも抵抗あるものじゃないかなぁ