書のココロ和のココロ

kaga_sayaka2008-01-28


将棋連盟の書道部に取材へ。
将棋部に所属の棋士は多いと聞きますし。
将棋会館の事務局の掲示板に、墨で書かれた達筆の告知が
(教師の先生が書いたものでした)貼られているのを前々
から目にしていたので、行ってみたかったんです。
カッコイイですよねぇ、字が綺麗だと。



14時から部活開始との掲示
13時50分にひょっこり顔を出すと、片上大輔先生が
「あれ、みんなが集まるのはたいてい15時くらいだよ?
早くない?」
へ?
「……14時からって」
「書いてあるけど、“将棋まるごと90分”の2人は収録が
終わってから来るし、みんなが集まってくるの1時間後
くらいなんだよねぇ」
光画部ですかいっ!(汗)


といいつつも、片上先生の手によってすでにマットも墨も
硯も文鎮もみんなセッティング済み。
時間になると半紙を広げて1人黙々と書き始めます。
見本は、講師の手による朱書きのお手本。
ふわぁ
すごい。流れるようないい字を書かれますねぇ。*1
講師の櫻井碧涛先生が登場してからは、細かいアドバイス
ももらってましたよ。
あとからぞくぞくと集まってきた他の部員も「巧くなった
ねぇ」と驚いていたので、天性のものというよりも毎月の
努力のたまもののようです。


まるごとチームからは、収録があった戸塚貴久子さん。
こちらも、とても柔らかな綺麗な字を書かれます。


滝誠一郎理事も参加して、御自分の名前を何度も練習して
らっしゃいました。「サンズイがなぁ、ゴンベンがなぁ」
と、ひと筆ごとにボヤいてらっしゃって面白いです(^^;)
ある書の先生に聞いたことがあるのですが、どうしても、
長く書いてきたクセがあるので、自分の名前が1番難しい
のだそうです。
といってもすでに充分、形が良い素敵な文字に見えるん
ですけどねぇ。年輩の男性に多い味がある字体ですし。


伊藤真吾先生は色紙を持参。
櫻井講師になんども赤を入れてもらいながら、みるみる
うちに端正な文字となって、最後は何枚もの色紙に綺麗
に書き込んでいました。
なにかのプレゼントかなぁ?


広瀬章人先生もまた、名前を練習。
カメラを向けると、いつも(今日だけでなく)ダッシュ
逃げるぅ。


上田初美ちゃんも、覗いただけなのに(笑)とっ捕まって、
「日進月歩」と名前を何度も書いていきます。
もともと字が綺麗でしたが、講師に教わるとそれだけで
あっという間に“紙の中の文字バランス”が上達していっ
たのが面白かったです。
なんだねぇ
将棋とおなじで、教師に習ったほうが上達が早いものなの
ですねぇ。
滝先生とおなじくボヤキ節で、それも面白かったです。


ほかにも何人かの棋士が遊んで行かれました(^^)


わたしは……
最初は取材と見学だけだったのですが、いつの間にか筆を
手にして「木」を書きまくってました。
う、バランスが意外と手強いっ(^^;)


途中から、櫻井講師にお手本を書いていただいて名前の練習。
って、講師自身が「む、むつかしい」って(涙)
いただいた見本はさすが美しく端正なのですが、“賀”の
中に1文字目の“加”は入ってるわ、その2つの画数と幅が
極端に違っているわ、さらに名がひらがな!
と難解さの解説をうけました(T。T)
ひらがなは難しいそうです。
そうか……小学校時代のお習字の成績(中学以降で授業が
あった記憶がない)がとても悪かったのは、名前のスペル
のせいでしたか、うんうん(責任転嫁)


朱色のお手本を見ながら、何度も書いていきます。
1文字目はうまくいっても2文字目がおかしかったり、逆に
後半が成功したり……、これは切り貼りしていいところだけ
トリミングしたいなぁ(^^;)
でも、少しずつ前進していくのが目に見えて楽しい♪
「次はもっと右肩上がりにしていかなきゃ」
「よし、この横棒はもっと短くするぞ」
なんて考えながら筆を踊らせていくと、だんだんトリップ
していきますね\(^▽^)/


最後はなんとか、かなりマシな字になりましたよ。
とても面白い経験でした。
入部するかもしれません(^^)



翌日、さっそくその成果を遺憾なく発揮すること……が
できたかどうかはまた後日。
29日の日記【タモリ電車クラブを登録したのは私です♪】*2
を、御覧くださいませ(^^)


Copyright (c) 2008 Sayaka

*1:というわけで、写真は片上先生が書いているところ。「字は撮さないように!」と言われたので遠景で。文字は、チャンスがあったらサインを貰ってみてください。あと米長先生や谷川先生などのベテランはさすがとても書き慣れていらっしゃいますし、窪田先生とか木村イッキ先生などの文字も素敵ですよー

*2:キーワードを登録したのは2007/12/30のことなのですが、今日ワタシが日記に書くまで、誰も使ってくれなかった様子……涙