有楽町といえばマリオンですが

朝日杯将棋オープン戦でした。
第一回の。
11階が公開対局場で、手を伸ばしてぎりぎり届かない程度の
至近距離に会議用長机が□に置かれ、片方の対局が羽生善治
二冠と、丸山忠久九段。
もう一方が行方尚史八段と、阿久津主税六段でした。


両方ともウェブカメラと、優秀なネット中継隊*1が入ってます。
(朝早くから広い会場にコードを繋いで作業をし、リアルタイム
でいっぺんに色々と作業しているので、視聴者は誤植・誤打など
大目に許容いたしましょうね〜。貶されては気の毒すぎます)


12階のロビーには売店と、将棋にまつわるクイズのブース。
とある女性は10点満点をとり、さらに出題の間違い(というか、
甘いところ)を指摘したそうな……。さすが。


そして、同12階が大盤解説会場。
解説者は島朗八段と山田久美女流三段。
……最近、このセット多いですね(^^;)
鉄板で楽しめる、トークがすごく上手なお2人なわけですが。
スクリーンに大きくCG盤や対局室の模様がうつされています。
2局同時に解説というのは、客席からはたいへんそうに見えまし
たが、御本人たちは楽しかったようす。
「この局面はあまり見ませんねぇ」
と言うとすぐに中継班*2が、何十万の過去の棋譜から類似局面を
捜査してくれます。
行方・阿久津両者ともに順位戦のときなど午前中はボンヤリして
いるという話が出て、
久「……丸山さんも朝は苦手なんですか?」
島「いえ、4人の中で1番強いでしょうね」(力強くキッパリと)
軽妙なやりとりに笑い転げながら準決勝戦は終了。


予報されている雪の気配もないまま、昼休みへ。
このまま帰りまで降らないといいのですが……。
お昼御飯は会場の近所で、レディースセミナーの方達と御一緒
いたしました(^^)


午後は会場が手直しされていて、公開対局はすこし大きめの□が
ひとつに。
そのかわり、ウェブカメラは3台に増えています。
惜しくも決勝戦へ進出ならなかったおふたりも、解説場へ。
http://www.shogi.or.jp/kisenhyo/asahi-cup/1/tournament-honsen.html
にぎやかな熱戦の末、行方尚史八段が最初の覇者となりました。
「短い持ち時間がちょうど良かったです。
 順位戦で御心配をかけたファンを、安心させることができました」
とのこと。


「賞金は壱千万円です」
のアナウンスには会場内にどよめきが走りました。
ある取材記者が
「どうせなら、ぜんぶ現金でこの場で渡したら面白かったネ!」
という面白いアイディアを出してました。
みんな一斉に
「でもそしたら、ナメちゃんなら帰るまでに半分以下に減ってるよ」
「いや、50万円も残らないんじゃない」
「ぼくナメちゃんちの近所だから、送ってくよ。で、途中でお酒を
 がんがん呑ませて、抜いて持ってっちゃう」
「気付きませんよ絶対」
ひそひそひそひそ


帰り際にはさすがに雪がパラつきはじめていました。
みなさまお疲れさまでした(^^)


Copyright (c) 2008 Sayaka

*1:後藤元気氏・水沢桂介氏・松本博文氏。この3人なくして全国のインターネット中継は回りません

*2:スクリーンは2つ。PCが4台。人間は……涙