時代劇とミステリー


側面が限界で、財布を新調しました。
希望したカラーが無くて、お取り寄せしてもらっている間についに
横合いから小銭が飛び出して来るように……(汗)
あぶなかった。注文が間に合って良かった……。


猫の財布です。
最近ちょっと猫の柄ブームらしくて、何種類もありました。
内張に可愛い魚の骨の絵が入った、韓国人作家がデザインした緑色の
(札入れ部分がデカい!韓国のお札って大きいの?)
物とどちらにするか迷ったのですが、収納力重視で別のブランドに
しました。


金春屋ゴメス (新潮文庫)

金春屋ゴメス (新潮文庫)

日本ファンタジー大賞受賞の、SFミステリ時代劇。
表紙にズガンといる強烈なお人は、御奉行のゴメス。
本名の一部をとったあだ名というのが、やられました……。
あまり詳しく言うと、せっかくの驚きが半減してしまうでしょうから、
時代劇好きの人、暴れん坊将軍鬼平ファンの人、医療ミステリーや
SF好きの人、面白い小説を読みたい人は、実際に読んでみて下さい。


時代劇ミステリーつながり。
平安のお姫様(ただし貧乏)です。
なんて素敵にジャパネスク、小萩がヒロインバージョン」
と言えば分かる人には分かるかも。
美人で奔放でとんでもなく頭の良いお姫様につかえる、働き者で可愛い
乳姉妹がヒロインの、ミステリーです。


正直いって1巻は、平安朝の世界がぜんぜん生きてなくて、当時の雅な
風習や道具が「口先だけ」という印象。
東宮に惚れられて、好きな人とのイチャイチャが東宮からの手紙の
 せいで駄目になってしまう」
という最後とか、ちょっと『なんじゃぱ』ソックリすぎだし。
だったら本家『なんじゃぱ』のほうが、檜扇で顔を隠したり御簾の裏に
あわてて逃げ込んだり、和歌のやりとりで喧嘩したりと、うまく当時の
空気や風習が取り込まれていて、ずっと面白かったのになぁ。


と、期待半減で読んだ2巻は、作者が慣れたのか、うまく平安世界を
使っていて、ずっと面白くなっていました。
物忌みだの方違えだの、香合わせだの、上っ面の言葉だけではなくて、
ちゃんと使われていましたし、ミステリ部分も前巻よりかなり面白く
できていました。
伏線が上手!
女性の好みが大事なヒントとは思わなかったわぁ。
前から、ヒロインとその乳姉妹のキャラクターは魅力的でしたしね。
このままいくなら、3巻に期待です。


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