サイエンス・アゴラ〜棋士の頭脳の奇妙な回路〜

お台場のサイエンス・アゴラに取材に行きました。
理科離れをふせぎ、アンチ科学に対抗するための気楽で
楽しい、科学の文化祭です。
……ちょっとSF大会っぽかった。


見たシンポジウムは
将棋棋士の「直感思考」を科学する!】
成果はこんどの週刊将棋に掲載される予定なので、どうぞ
御覧ください。
http://scienceportal.jp/scienceagora/agora2008/
http://www.riken.jp/r-world/event/2008/agora/index.html
もともと脳科学マニア*1なので、とても楽しかったです。
日本科学未来館の会員にもなって、帰りにはいくつか他の
展示も見ました(^^)


記事に入りきれなかったエピソードをいくつか。


そもそもは理研で行われた米長邦雄会長の講演、『脳と将棋』
理研の人いわく“科学者的には挑戦的なタイトル”)
あとの懇親会での
「うちはマウスを18万匹も飼っていて、えさ代がたいへん
 なんですー」
「おぉ、うち(将棋連盟)にはネズミより賢いのがいっぱい
 いますよ♪」
という(汗)会話からはじまった研究↓だそうな……。
http://www.dei.brain.riken.jp/shogiexp/


人工知能は1955年当時(PCできたて)10名の科学者が四ヶ月も
かければ簡単に完成すると思われていたそう。
いまだに脳は未知のことが多く、「推論」が重なっているに
すぎないのだけれど、この研究ではだいぶ有意義な発見と成果
があがっているそうです。
「ちょっと負荷を掛けたほうが、ハッキリするので(^^)」
とかいって、0.1秒単位で画像を判断しなきゃいけないプロアマの
被験者たちは大変ですけどねー。


ここの研究者たちは、棋力が上がったそうです(笑)
これは記事に書きましたが、山形出身の将棋マニアさんも発表者
の中にいらっしゃいましたしね。
客席には理事の中川大輔先生や、勝又清和先生や早水千紗先生の
姿も見えました♪

脳のなかの幽霊 (角川21世紀叢書)

脳のなかの幽霊 (角川21世紀叢書)

おすすめ!
宮部みゆきさんが推薦していたのだけど、脳はなんでもアリで
面白いです。
頑固もワガママも意地悪も短気も、本人がそうしたいんじゃなくて
そういう「仕様」で脳みそが出来ているのかもしれません。


Copyright (c) 2008 Sayaka

*1:本を読むだけですが