青春の迂遠かつ美しいアホさ
- 作者: 森見登美彦
- 出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング
- 発売日: 2008/12/25
- メディア: 文庫
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「彼女」と、彼女に恋するあまり外堀ばかりを埋めてる
「先輩」の物語。
この先輩、まずは彼女の視界に入るために、ひたむきに
彼女の後を追っかけながら「やあ、偶然だね」とやって
いるのですが、天然で純粋な彼女には、本当にただの
偶然だと思われ続けているという……。
ドミノ倒しというか、磁石でくっついてくるクリップの束
というか、柔らかく物語をつまみ上げると、その下から
ひとつひとつのエピソードがころころ転がり出て、影響が
連なっていくのが美しい。
小柄で、真っ黒な髪をショートにして、時には酒を美味し
そうに呑みつくし、時には緋鯉の巨大ぬいぐるみを紐で
背負って、ひたすら「オモチロイもの」求めて歩く彼女が
たいへん可愛らしい。
偽電気ブラン。
味も香りも色も違うのではもう偽ですらないのでは(汗)
解説のマンガは羽海野チカさん。
いつも浴衣の天狗氏がハンサムに描かれていて嬉しい♪
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