最強の女は

第2回大和証券杯女流最強戦は、中井広恵女流六段が優勝されました。
おめでとうございます。 惜しくも(本当にギリギリまで追い込んでいた)準優勝となられた上田初美女流二段も、強気で積極的な指し回しで観戦していてとても楽しかったです。


羽生善治四冠の『当たらない解説』と、矢内理絵子女王*1の聞き手ツッコミが面白かった!


羽「矢内さんは次にどう指すと思いますか?」
矢「んー、端攻めですかねぇ」
羽「私だと◆◆だなぁ、って言っててもどうせ外すんですけどね(やさぐれぎみに)」
 〜ぜんぜん違う××という手〜
羽「……やっぱり」


羽「ここで何かひと工夫……(パシッ)……しなかったですねぇ」
味付けすると思ったんだけどなぁ〜と小声でぶつぶつ。


羽「どう指すかというのはやはり棋風というか性格というか」
矢「(キラーン)やはり性格なのですかっ?」
羽「うっ」
 〜と言った瞬間、予想されていた手よりさらにイケイケどんどんな位置に打ち込まれた銀〜
矢「ということは積極的な手を指した上田さんの性格は?」
羽「…………知りませんっ(そっぽ+冷や汗)」


羽「今日は当たらないですね(さわやかにキッパリ)
  そういう日もありますよ」
*2


最後は中井さんの王将の大逃走が捕まらず終了。天河戦の時もそうでしたが、中井先生の将棋って足場がしっかりしているというか厚いというか、どこまでも崩れない底力がありますよねぇ。うーん、すごい!
そこで《羽生善治将棋講座》が!
駒落ちだと上手はよくこのような中段玉になりがちです」
★逃げ道をふせぐよう少しずつ封鎖していく
★王手をしない。逃げ道を塞がず王手をすると逃げられます


以前に記事で書いたことがあるのですが、羽生先生は、弟子をとるとなると恩義ある八王子将棋クラブなどからの直通弟子入りエスカレーターが用意されてしまうので、『百人の弟子をとるか/1人もとらないか』*3の二者択一だそう。
なので、今日ここにいてコツを教わったお客さんたちは、もはや弟子も同然ですね!(笑)


大盤のあとは、大和ポイントをためて抽選で当たった人だけ指導対局
中井さんも優勝のコメントで「私もポイントをためたら羽生先生と対局できるのでしょうか♪」とファンを笑わせていました。
御参加のみなさまお疲れさまでした。


ああそうそう(^^)
大和の前に某氏主催のオフ会があったのですが「あそこまで書かれては……(2/13参照)」とゆめぎんが氏とぴーたん氏とsaysay氏からホワイトデーをちょうだいいたしました(笑)
御馳走様でした♪


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*1:書籍ルートで来た人への解説・「女王」というのはタイトルです。いくら矢内さんが美人で強気でクールで頭の回転が速くても、あだ名ではありません。……ピッタリだけど

*2:羽生先生のファンの訪問が増えたので、解説の写真を追加しました

*3:なんせ人気棋士。「あの子は弟子にしたのに、どうしてこの子は弟子にしないんだ?」と言われてしまいそう。選抜試験をやっても恨まれそうかも……。正直言ってわたしだったら、これほど越えにくい壁を師匠にしたくはないですけどねぇ。どんな努力しても「羽生くんの弟子だから」負ければ「羽生くんの弟子なのに」。潰れちゃいそうです