名曲探偵アマデウス#33

登場人物はたった3人。
大都会の片隅にある不思議な探偵事務所。
クラシック音楽にまつわる悩みに答え、世に名高い名曲の謎を解き明かす。
今日の依頼人は……
「これは! 将棋の神藤角成八段!
 史上最年少でプロ入りを果たし、百年に一度の天才と言われたプロ棋士!」
「えーっ。
 ってことは、ヘボだけど将棋が大好きな所長にとっては憧れの人!」
「……ヘボは余計だろ、響くん」


名曲探偵/天出臼夫(あまでうすお)・・・・・筧利夫
その助手/響カノン(ひびきかのん)・・・・・黒川芽以
依頼人 /神藤角成(しんどうかくなり)・・・伊嵜充則


天才ゆえのその苦悩とは?
モーツアルト交響曲に秘められたのはいったい何なのか?
神藤はスランプから抜け出し、ライバルまむし八段に打ち勝てるのか?


本放送:BShi 4月19日(日) 20:00〜20:44
再放送:BShi 4月21日(火)  8:00〜 8:44
    BS2  4月24日(金)  8:15〜 8:59
    BShi 4月25日(土) 12:00〜12:44
    総合   5月 1日(金) 15:15〜15:59


http://www.nhk.or.jp/amadeus/


というわけで、ライターの湯川博士さんといっしょに将棋についてのアドバイス*1をして参りました。
44分番組ですが、収録は朝の9時半から*2夕方6時過ぎまでかかりました。それでもドラマとしては早いほうですって。


探偵助手役の黒川さんが駒を持つ手つきは、いますぐ女流棋士の役ができるほど、とても綺麗でなめらかな指しかたでした。……残念ながら、本編には出てきませんが*3
棋士役の伊嵜さんは勉強熱心なかたで、数日前から扇子を持ち歩き、駒にも触れて練習していたそう。待ち時間に手持ちぶさたに扇子をパチンパチン。仕草からしてプロ棋士のようです。演じてらっしゃる時の気迫はすごいのに、セットを降りるととても気さくで優しい人でした。
筧さんは表情がすごい! エンディングの顔は必見です。脚本の気になるところに積極的に声をあげて、修正のアイディアをどんどん提案してらっしゃいましたよ。『みんなで創りあげるドラマ』という感じです。


また、脚本から*4、ディレクターにADさん照明さん音声さんカメラさん(すぐレールを組み立てて、水平移動をたくさんしてました)大道具さんメイクさんスタイリストさんなどなど、いつもの『将棋の時間』とはまたタイプが違う“プロの仕事”が見られてたいへん勉強になりました。


コミカルでありながら、ラストはとても『いい話』に着地してますので、将棋を指す人にこそ観ていただきたいドラマですよ〜。お楽しみに(^^)
※4/1の日記ですが、本当の事です(^^;)


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*1:詳しくは次の将棋ペンクラブ会報に書きますね。この数日間、「対局中に外に出ていいか」「時間はどのぐらいあるか」「扇子に書く文字に決まりはあるのか」「普段の対局も旅館やホテルなのか」「着物なのか」などなどにメールや電話でお返事していましたよ♪

*2:フリーのライターにはキツい時間帯で2人とも朝はグッタリ。土日祝日のお休みが無いかわりに、通勤ラッシュとは縁がないもので……

*3:彼女だけ指すシーンが無いのですが、みんなで盤に打ち付けて、リハーサルの時に練習していたのです

*4:将棋をまったく知らない始まりから、いかに脚本の内容が変化していったかが凄かった!