愚かな時代というか
- 作者: 飯嶋和一
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2002/11/06
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うーむ、読み進められません(汗)
前に読んだ【黄金旅風】の時から感じていたのですが……。
『時代小説』は別にいいんですけど、私は、江戸時代が好きじゃないかも。
庶民はがんばっているのですが、幕府があまりにも理不尽で一方的で愚かすぎます……。
これ、いしいひさいちの4コマ漫画でも読んだ、元ネタでしたよ(笑)実話なのね。あのかたはカバー範囲が広いなぁ。
いやぁ
天明五年ですから、空を飛ぶ人間に対して怖れおののくのは、まだ分かるのですがね。
ヌエは空を自在に飛び回り《「イツマデ、イツマデ」と鳴いては、藩の失政をあざ嗤い続けていた。》という下りが、もう理解できません。鳥人間が本当に「イツマデ」と言っていたとしても、それがすなわち「政権はイツマデ?」という意味になるって……あのねー(汗) あまりにも被害者意識が強すぎませんか?
自分たちが行っている政治に自信が無いから、なんでも非難に聞こえるわけでしょうそれは。
内輪で妄想して、一方的に仮想敵を作って、平穏な技術者(表具師)相手に大捕物なんてばかみたい。
実際この時代って、どこの出かという身分ばかり気にして、優秀な人間をちゃんと登用することが少ないですし、人の意見は聞かないし、知識欲にとぼしすぎる! 相手を見下して足を引っ張るよりも、ちゃんと頭の良い人間を利用してうまくやっていけば、江戸時代はさらに発展したでしょうに。
(【風雲児たち】読んでいる時も腹が立った)
まあ、そうやって近視眼的に自分たちの利権を守ることばかりにやっきになってるから、黒船一発で吹き飛ぶわけですが。
……しょっぱなから、時代の不条理さとお偉いさんの傲慢さを見せつけられて、ストーリーは面白いけれど意気消沈。もうちょっと元気が出てから73ページ以降は読むことにしますね(涙)
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