有川浩、読み返し中

シアター! (メディアワークス文庫)

シアター! (メディアワークス文庫)

 プロパーに評価される商品が悪いというわけではない。それは業界で確かに必要なものだろう。しかし、それとは別に新しい客を連れてくる商品を冷遇するような業界は、決して社会のメインストリームにはなれない。分かりやすいものを軽視する風潮には、商業的に成立するために不可欠な一般客への、侮蔑がある。 (P191)

潰れかけた小劇団と、社会人のお兄ちゃんの話。
身近に演劇があるひとは、より面白いかと(^^)
出だしの甘えた事を言ってる劇団員たちには、何度読み返してもイラッとさせられるのが、有川さんのスゴイところ。「守銭奴っ!」って、2年間も貸しっぱなしで利息も取らなくて何が守銭奴かねえ。


この新しいレーベルの登場で、【図書館戦争】文庫化への期待も高まっているようですが……むしろ文庫からハードカバー化したこの作家さんに、文庫化なんて、ありえるのかしらねぇ?(汗)
文庫化待ちを諦めて思い切って四六判で購入して、もう一年半。
書き下ろしが付いていたらそりゃ文庫版も買いますけれども。


Story Seller〈2〉 (新潮文庫)

Story Seller〈2〉 (新潮文庫)

複数の著者による短編集。
お得で読みやすいので特に旅行のおともにオススメ。ふだん読まない作家さんに触れられるところは、国語の教科書みたい(^^)
それぞれ前巻の続きが多いのが、ちょっと面白いですよね。有川浩さんもいます。
この↑作者名[新潮社ストーリーセラー編集部]の表記は、かなり頭が悪くてバカで脳足りんだと思う……。映画の[製作委員会]じゃあるまいし*1、ネット書店の検索で出てこないじゃないの。
売る気がないの新潮社?
内訳は、沢木耕太郎伊坂幸太郎有川浩近藤史恵佐藤友哉本多孝好米澤穂信。です。


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*1:しかし、監督名も出さないで◎◎委員会のみだなんて、あり得ない! 新潮社という名前のほうが、個々の作者名より売れるとでも勘違いしているのかしらねぇ。